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転に注意すればよい、張り合わせ完了後は、エンジンをいったんアイドリングさせ、張り合わせ完了と出発の信号を確認した後に、引き始める。引き始めは、ウインチ操作でもっともむずかしい操作で、ベテランの指導者の監督のもとに実施することを原則とする。
4.曳航中の巻取速度
曳航中の滑空機の速度は、曳航許容速度を決して超過しないように注意する。そのため、事前に機種および搭乗者は複座か単座かを十分確認しておく。
5.速度の調節
曳航中の速度調節は、スロットルレバー(アクセル)で行なうが、急激に行なってはならない。急激な操作は、時間ずれが出て、波状に大きくなる可能性がある。
6.全閉の位置
滑空機が、次第にウインチ上空に達するに従って、スロットルレバーを閉じていく。60°程度に上昇したところで、全閉にする。ただし、追風ぎみの場合には、この角度がやや浅めの位置で全閉にする。ただし、索切れまたは滑空機側で早めに離脱したときには、ただちに全閉とする。
7.方向の誘導
離脱した索の落下場所を滑走路中央にするため、上昇中の滑空機の方向を、ウインチ側で誘導する。
8.巻き取り
地上に落下した索は、索のからみまたは索の不良個所を点検しながら、末端から10〜20m程度になるまで、ドラムに巻き取る。この方法は、索のキンクを防止することもできる。索の修理を行なう場合には、できるだけエンジンを停止してから行なう。
9.巻きもどし
索の巻きもどしは、索引自動車を使用する。その使用にあたっては、次の項目に注意する。
a)運転免許証を所有すること。
b)できるだけ無線機を搭載する。もしものせられないときは、その代りに信号用の旗をのせておくこと。なんらかの事情で停止することがあったら、

 

 

 

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